例:大気中の散乱ミーコードの使用を説明するために簡単な例を作成しました。この例のアーカイブファイル(.ZAR)はこのトピックの最後よりダウンロードすることが可能です。
この例では、太陽からの放射をモデリングするためにSource Ellipseが用いられています。この光源のスペクトル分布は、黒体温度(Blackbody temperature)により定義されています(詳細は“How to Model Colored and Tristimulus Sources”(英語)に記述されています)。
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Fig2_SourceModel.jpg [ 59.12 KiB | 表示回数: 558 回 ]
太陽を表現するためにSurface 3で5780Kの温度が選択されています。
Rectangular Volumeオブジェクトが大気をシミュレーションするために用いられ、大気の観察色を計測するためにDetector Color オブジェクトが用いられています(詳細は“How to Measure and Optimize Color Data”(英語)に記述されています)。もう一つのDetector Colorオブジェクトは太陽のスペクトルの観察色を提供するために用いられています。この基本例はスケーリングのためではなく、このサンプルシステムでミーコードの使用方法を説明する目的だけに作成されていることに留意下さい。
このシステムは二つのコンフィギュレーションで定義されています。Configuration 1では、Mie.DLLに入力されるパラメータは、散乱のレイリー限界を表現するモデルになるように定義されています (正規化された球体のサイズ<< 1):
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Fig3_MieInputs_RayleighLimit_Cropped.jpg [ 28.32 KiB | 表示回数: 557 回 ]
水の屈折率に対応するように粒子の屈折率として1.33を使用しています。Rectangular Volumeオブジェクトで定義されている媒質はありません。即ちこの体積は空気でできています。従って、このモデルは空気中の水滴による散乱を表現しています。
各水滴のサイズは7 nmです。可視波長(0.4~0.7mmのλ)では、正規化された球体サイズは、0.063~0.11の間(レイリー限界に相当する<< 1)です。粒子密度は、このシステムでは散乱の平均自由行程がおおよそ数mmの散乱自由になるように定義されています(このデータはDLLによりレポートされませんが、コードの社内精密調査により算定されました)。
このシステムで1千万本の光線追跡後、大気の色が結果として青色であることが確認できます。これはレイリー限界における散乱の強い波長依存(1/λ^4)に起因されます(詳細は“Bulk Scattering with the Rayleigh Model”(英語)を参照してください)。
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Fig4_Rayleigh_results.jpg [ 40.12 KiB | 表示回数: 560 回 ]
この色は、メリットファンクション上でNSDEオペランドを使って色座標により特徴づけることが可能です(詳細は“How to Measure and Optimize Color Data” (英語)を参照してください)。
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Fig5_NSDE_results_Rayleigh.jpg [ 79.78 KiB | 表示回数: 62 回 ]
これらの値と(メリットファンクション上で第7および8行目に示される)太陽のスペクトルとを比較すると、レイリー散乱の限界において発生する色のシフトが明確に認識することが可能です。
Congiruation 2において、レイリー限界からミー領域にシステムを移動するために散乱粒子のサイズを大幅に大きくしています。
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Fig6_MieInputs_MieLimit_Cropped.jpg [ 28.17 KiB | 表示回数: 555 回 ]
Configuration 1と同様に散乱の平均自由行程が~数mmを維持するように粒子密度を減らしています(再びこのデータはDLLによりレポートされませんが、コードの社内精密調査により算定されました)。この大きな粒子限界において確率分布が適切にサンプリングされることを確保するために最小閾値も減らしています。
このコンフィグレーションで1千万本の光線追跡後、放射の色が光源のスペクトルとほぼ同等であることを見ることができます。
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Fig7_Mie_results.jpg [ 37.29 KiB | 表示回数: 557 回 ]
この結果はNSDEオペランドを使って定量的に確認することができます。
添付ファイル:
Fig8_NSDE_results_Mie.jpg [ 79.44 KiB | 表示回数: 58 回 ]
これらの結果は、ミー領域では散乱分布が少ない波長依存であることを示しており、文献4の記述と一貫しています。これらの結果はなぜ太陽に近い光が白く(即ち太陽と同色に)見えるかを説明しています。またこれらの結果は雲がなぜ白く見えるか説明します。雲を作りだす水滴は大気を作り出す微粒子より遥かに大きいため(微粒子はこの例では水としてモデリングされていますが、実際には窒素と酸素からなります)、観察色は太陽光が雲で散乱してもシフトしませんが、大気で散乱した場合にはシフトします。