<問題の分析>このトピックの最後のページに添付されている ZEMAX ファイル (シーケンシャル) をダウンロードしてください。
ファイル : Fold_Mirror_Start.ZMX
これは、90 度の折り返しミラーとレンズを備えた単純な無限共役システムです。
添付ファイル:
layout2.gif [ 6.71 KiB | 表示回数: 588 回 ]
一見すると、このファイルは正しく設定されているように見えます。
しかし実際には、この折り返しミラーを詳しく調べると正しくないことが分かります。
添付ファイル:
layout1.gif [ 9.55 KiB | 表示回数: 587 回 ]
光線は折り返しミラーの背後に到達しているように見えますが、このシステムの幾何学形状を考えると物理的にあり得ません。
それでは、なぜこのように光線が追跡されてしまうのでしょうか。
その答えは、折り返しミラーに付随する面が Lens Data Editor でどのように設定されているかという点にあります。
Lens Data Editor の [Thickness] 列を参照してください。
添付ファイル:
LDE1.gif [ 10.96 KiB | 表示回数: 585 回 ]
面 3 と面 4 の [Thickness] がゼロになっていることに気づくでしょう。
これは、次の面である面 5 が、面 3 と同じ場所にあることを意味します。
Lens Data Editor で面 5 に対応する列のどこかをクリックして、3D Layout を観察してください。
添付ファイル:
layout3.gif [ 8.13 KiB | 表示回数: 589 回 ]
面 5 が折り返しミラーと同じ場所にあることが分かります。
2 つの面が同じ場所にあるのは、2 つの面の間には厚みの変化がないためです。
2 つの面の間の座標ブレーク (面 4) により、面 3 と面 5 は向きが異なります。
この座標ブレークにより、折り返しミラーを正確にモデル化するために必要な座標系変換が完了します。
したがって、面 5 の向きは正しいのですが、配置されている位置が正しくありません。
その結果として、ミラーの背後への光線の仮想伝搬となるのです。
では、これをどう修正すればよいのでしょうか。