質問 : 光線の仮想伝搬を実行するとはどういう意味ですか。仮想伝搬とは、実際にエネルギーが流れる方向とは逆向きに光線を伝搬させることをいいます。
仮想伝搬は、仮想の光源または瞳孔を配置するのに役立つ場合があります。
入力ビームを発散する負レンズについて考えます。
添付ファイル:
virtual.gif [ 8.94 KiB | 表示回数: 244 回 ]
発散されたビームを z 軸の負方向に沿って逆向きに追跡すると、「虚像」が得られます。上の図の青い光線がそれに当たります。
この像を実際に直接測定することはできません。
しかし ZEMAX では、スポット サイズ、波面誤差、MTF などを実際の像と同じように計算することができます。
さらに、虚像は実際の像と同じように以降の光学系によって中継することができます。
仮想伝搬では、実際の光線とは逆向きに光線を追跡することが必要となります。
実際の光線は、上のレイアウトの座標軸で示されている z 軸の正方向に沿って伝搬しています。
ミラーを使用すると、状況はかなり複雑になります。ミラーは光線の伝搬する方向を変化させます。
よって、ミラーによって反射された後、実際の光線は z 軸の負方向に伝搬し、仮想の光線は z 軸の正方向に伝搬します。
2 回目に反射された後では、実際の光線は再び z 軸の正方向に伝搬し、仮想の光線は負方向に伝搬します。