<パーシャルコヒーレント解析の実行>さて、パーシャルコヒーレントの結果を見る番です。
始めに、0.0025といった小さいアルファ値で挑戦してみましょう。
アルファ値が小さい場合、生じるガンマ関数は狭く、結果はほとんどインコヒーレントとなることがわかっています。
「Data Type」を「Partially Coherent Image(Mostly Incoherent Method)」に変更し、「Alpha」を「0.0025」に設定してください。
結果の像は先ほど見たインコヒーレントな像にとてもよく似ていることに注目してください。
ガンマ関数が狭まれば狭まるほど、結果として現れる像はインコヒーレントになります。
添付ファイル:
Partial%200_0025.gif [ 18.71 KiB | 表示回数: 1369 回 ]
ここで、大きいアルファ値(0.1)で試してみましょう。
アルファ値が大きい場合、生じるガンマ関数は広くなることがわかっています。
そのため、結果はほとんどコヒーレントになります。
「Data Type」を「Partially Coherent Image(Mostly Coherent Method)」に変更し、「Alpha」を「0.1」に設定してください。
当然のことながら、生じる像は先ほど見たコヒーレントの結果によく似ています。
ガンマ関数が広くなればなるほど、結果として現れる像はコヒーレントになります。
添付ファイル:
Partial%200_1.gif [ 17.59 KiB | 表示回数: 1371 回 ]
ここで、中間のアルファ値(0.01)を試してみましょう。
最初にガンマ関数を見てみましょう。
「Data Type」を「Partially Coherent Test: Gamma」に変更し、「Alpha」を「0.01」に設定します。
予想通り、結果は0.1のアルファ値のガンマ関数よりは狭いものの、アルファ値0.0025のガンマ関数よりは広いことに注目してください。
添付ファイル:
Medium%20Gamma.gif [ 21.23 KiB | 表示回数: 1369 回 ]
画像から、ガンマ関数がこの像の20%以上をカバーすることは明確です。
よって、ここではまだMostly Coherent手法を利用します。
「Data Type」を「Partially Coherent Image(Mostly Coherent Method)」に変更してください。
結果の像には空間的干渉効果がはっきりと確認できますが、予想通りこれらの効果は先ほど「Alpha=0.1」の時に見たようなより広いガンマ関数のものほど顕著ではありません。
添付ファイル:
Partial%200_01.gif [ 18.43 KiB | 表示回数: 1372 回 ]
下のGifアニメーションでは、3つの棒状光源の像解析がインコヒーレントからパーシャルコヒーレント、コヒーレントへと段階的に変化する様を表しています。
添付ファイル:
Animation.gif [ 109.66 KiB | 表示回数: 1368 回 ]
<追記>本例を読んで、アルファ値として0.0025、0.01、0.1 といった値が何故試されたのか不思議に思う方もいらっしゃることでしょう。
3つ下の記事にある通り、日本流のシグマ値とZEMAXで定義しているアルファ値の間には、
シグマ値=λ/(π・α・NAo)
の関係が概略成立します。
ここで、
λ は波長 (単位mm)
π は円周率
α はアルファ値
NAo は光学系の像側NA
です。
本例では、
λ=0.00048 mm
NAo=0.1
ですから、
アルファ=0.0025 はシグマ値 0.6
アルファ=0.01 はシグマ値 0.15
アルファ=0.1 はシグマ値 0.015
に対応していることになります。